メル友を作る目的とは

かなり古い話になってしまいますが、Windows95が発売し、これまでPCには興味の無かった人がどんどん買い始めた頃。全く機械関係に疎い私ですが、ぼんやりとテレビをながめていたら、香取慎吾くんが「ボクだって簡単にできちゃう」みたいなことを言っている、メーカーのパソコンCMが流れているではありませんか。慎吾くんにできるなら、きっと私も…と勘違いをし、薄給から大枚をはたいて買っちゃいました。その後のセットアップは詳しい知人を頼らざるえなかったのですが…。

英語の勉強に役立てたいと思い、海外の人とメールで知り合いたいと募集してみました。今思うと本当に恐ろしい事ですが、当時、一日に100通を超える申込みがありました。しかもほぼ100%男性からの申込みで、中には、「普段はサラリーマンをしていますが、たまにバイトでモデルもしているカッコイイ男です」とサラリと言ってのける人がいたり、いきなり「結婚して下さい」と書いてきていたり。中には上半身裸の自分の写真を送りつけてきたり。毎日100通超えても、ほぼ100%はお話にならないような内容で、開いては削除の作業で、とても英語の勉強になんかなりません。いくら顔の見えない相手だからといって、外国人の男の人には羞恥心とかないのでしょうか?数人まともそうな人を選んでメールをしばらく続けましたが、まともそうに見えても考えていることは皆同じで、長続きはしませんでした。男の人は、それありきじゃないとメル友として付き合いはできないものなのでしょうかね。

会える相手でもないのに、バーチャルな世界で恋愛ごっこをして楽しみたいのでしょうか。英語の勉強にはほぼなりませんでしたが、男性心理の勉強にはなりました。その後、メールは社内連絡や友人・家族とのコミュニケーションのツールとして欠かせないものになりましたが、約20年前を振り返ってみると、世界中の見ず知らずの人との出会いを求め、無防備で軽率な行動をしていたのだと、ここまで何事もなかったのは、単に運が良かっただけと思うと、身震いしてしまいます。メル友としての虚像への理想から、あちこちで事件にまで発展してしまう昨今。よくよく注意してかからなきゃ、と言うよりも、知らない人とはたとえメールであっても付き合わないという確固した態度が必要な、悲しい世の中になってしまいましたね。中には長い付き合いをしているメル友もいますが、本当に僅かでしかも同性のお友達のみ限定です。